スノーデン・ファイルに続いて読みたかった本。長年インテリジェンス界を率いて、今も活発にコメントしているヘイデンの自伝。
文体はこなれず、話が飛び、重複が多く、無駄な小話が多い。だが、liberty and securityのバランスが常時課題であり、葛藤しながらギリギリのところでやってきたのだと理解させようと腐心してのこと。本人の強い信念として、securityが至上命題であることも明白。
cyber domainの概念を軍で確立した際、これをglobal commonsと捉えて育つ世代がいることを理解できていなかった、との反省が随所に出てくるのがおもしろい。
アメリカ政府にいた人の本で、悪口が書いてない本は見たことがない。
