世界の辺境と日本の前近代を比べて語る対談。おもしろそうな本が次々出てくる。
日本の文書主義。律令の国と神判の国。文明からの距離感。ムラ社会は応仁の乱頃から。米作はモノカルチャー。
公家は日記をつけ、転変する現実と向き合う武士はつけなかった。すべてに記録を求めることは転変する現実と向き合う間を奪うことなのか?
世界の辺境と日本の前近代を比べて語る対談。おもしろそうな本が次々出てくる。
日本の文書主義。律令の国と神判の国。文明からの距離感。ムラ社会は応仁の乱頃から。米作はモノカルチャー。
公家は日記をつけ、転変する現実と向き合う武士はつけなかった。すべてに記録を求めることは転変する現実と向き合う間を奪うことなのか?
おもしろい。
見て聞いて自分なりの結論を書いてあるので、違うんじゃないのと思うところはもちろんあるが、見て聞いたことをこんなに惜しげなく、しかもおもしろく、書いてくれてありがとう。
自制心は有限リソースで、我慢した後は我慢ができないEgo depletion
物知りな人はおしゃべりで、他人に向けて出力して記憶を確実にしている testing effect
curse of knowledgeを軽々と乗り越えて平易に脳の世界を教え、processing fluencyの正しさを実証してくれる楽しい本。
Halo effect「逆ハロー効果もあります。全般的に優れた商品や書物でもあっても、一点でも欠陥が見つかると、全体の評価が引きずられて、時に不当な酷評にさらされます。ちなみに…自己評価の低い卑屈な人によく見られます」と爆笑を誘うのも忘れない。
アンチ東大法学部をやたらに掲げる人の本なので、色眼鏡をかけて読み始めたが、意外と良かった。
基本的な理論を解説し、地域に当てはめてみせることで、日本人にも構造的分析のツールを持って欲しいらしい。わかりやすく、かつあまり偏らず、目的はある程度達せられていると思う。東アジア、特に中国の分析はもっと踏み込んで欲しかった。日韓関係を日中関係から見るべきとの主張は当然だが、北朝鮮に触れないのは違和感。
SF〜ミステリーを3冊。どれも、目に見えるものが事実とは限らない(脳の働き)とか、時間の意味に着目したもの。
気候変動で地球が大変なことになり、宇宙開発などに費やす金はないというEarth First運動が起きて、宇宙開発が遅れるというくだりにはうけた(これもストーリー上、事実かは不明なのだけど)。