日本の記者クラブ制度について、アメリカの研究者が書いた本。副題が情報カルテルなので、記者クラブ、政治、官僚の関係を書いた本かと思ったが、あまり掘り下げはなく、記者クラブの概要をまとめたような雰囲気。
少し古いので、80年代、90年代がしのばれるのと、徳富蘇峰が強く政府との関係を持っていたとか、小ネタがおもしろい。
日本の記者クラブ制度について、アメリカの研究者が書いた本。副題が情報カルテルなので、記者クラブ、政治、官僚の関係を書いた本かと思ったが、あまり掘り下げはなく、記者クラブの概要をまとめたような雰囲気。
少し古いので、80年代、90年代がしのばれるのと、徳富蘇峰が強く政府との関係を持っていたとか、小ネタがおもしろい。
佐藤栄作首相の軌跡は、まさに「戦後外交」。総決算には至らないが、安保改定、沖縄、中国との関係も手をかけようとした。
産経新聞のバンキシャたちがブレーンになり、学者の若泉敬が佐藤総理の指示も不明なままに沖縄返還の交渉をしていた官邸の状況が描かれる。著者は若泉さんにかなり手厳しいが、元バンキシャにはそうでもない。
非核三原則のうち、持ち込ませない、について佐藤本人はネガティブで、中曽根康弘氏の強い推しで施政方針演説に入れたというのは、本当にそうなのかわからないが、興味深い。
Woodwardの本は久しぶり。これまでに比べて、ずいぶん現実に近接して出版された印象がある。
トランプが正しい時は正しいと言う部分もあるが、圧倒的にけなす部分が多い。最後は、liarという見方で終わる。
淡々と人間関係を描写していくので、トランプのmodus operandiを見るには、fire and furyなどよりも役に立つかも。