凌ぐ波濤 海上自衛隊をつくった男たち

海軍がなくなり、海上自衛隊ができた軌跡。聞いたことのあるエピソードが多いが、人間に着目して、彼らが海軍に入る前の時点から書かれているので、なぜそうなったのかがわかりやすい。

海軍旗があまりにデザイン的にできが良すぎて、自衛隊用に新しく描いてもらっても同じデザインだった、というところがおもしろい。朝鮮戦争の掃海に行った人々は吉田茂よりも給料もらっていたことも。

ただ、次々違う人物に飛ぶ書き方のせいかもしれないが、知らない世代が読むには懐古感が強すぎる気がする。

凌ぐ波濤 海上自衛隊をつくった男たち