道なき未知

森博嗣の雑誌掲載エッセイまとめ本。

枠にとらわれがちな人に対して、とらわれなくて良い、と示そうという意図は良く、流して読めば爽快な本。

ただ、作者を含めて社会の恩恵を受けて生きているのに、社会がなくても生きていけるかのような印象が生まれているのは、ちょっと過大だと思った。小説を売るというビジネスをプロとしてやっている、と随所に書いているので、本人はそういうつもりはないはずだが。