アメリカ内政の潮流を「大きな画」にフォーカスして、簡潔に解説しながらまとめてくれた本。主要な論点の振り返りという感じで、あまり新しいポイントはないが、頭が整理できる。関連書も文脈の中で紹介してくれてありがたい。
安倍総理のスピーチ
安倍総理のスピーチライターを務めた著者が、スピーチを辿りながら安倍氏の歴史感を綴る本。本筋のテーマではないのかもしれないが、「伝わるコミュニケーション」の要点を伝えてくれているのが貴重。岸信介氏のエピソードもおもしろい。
キャラクターからつくる物語創作再入門
キャラクター(または周囲)の成長・退廃(「アーク」)を物語の中でどう構成するか、とてもわかりやすく書いてくれた本。主に小説とハリウッド映画の事例をあげているが、漫画を思い浮かべるとさらにわかりやすい。
印象に残った二点。まず、単なるシチュエーションの羅列を超えて、ストーリーにはなっているのに、どう読んでも気持ちが入らない物語は、キャラクターアークがないことが多かったかもと納得したこと。もう一つは、これまで読んだどの書き方本よりもわかりやすかったこと。訳本でこんなに読みやすい本は珍しい。
