2015年の本。なので新しい話があるわけではないが、たたみかけるように自分を含む専門家の間違いと、それによって生じた不利益を次々と上げるのは、インパクトがある。
専門家がなぜ中国の意図を読み違えたのか、真実を述べる情報源もいたのに、なぜ偽情報の方を信じたのか、淡々と振り返る。イラク戦争の時のCurveballもそうだが、間違いも赤裸々に振り返ることができ、それを叩き潰さない土壌があるのは強み。
2015年の本。なので新しい話があるわけではないが、たたみかけるように自分を含む専門家の間違いと、それによって生じた不利益を次々と上げるのは、インパクトがある。
専門家がなぜ中国の意図を読み違えたのか、真実を述べる情報源もいたのに、なぜ偽情報の方を信じたのか、淡々と振り返る。イラク戦争の時のCurveballもそうだが、間違いも赤裸々に振り返ることができ、それを叩き潰さない土壌があるのは強み。
日本からの視点ではなく、韓国からの視点で韓国併合を組み立て直すという取り組み。教科書的な日本からの視点よりも、なぜそうなったのか、がよりわかりやすい気がした。
日本は明治維新以降、外交文書を緻密に保存してきたが、韓国はそうではないとのことで、裏付けとなる情報量に差があることも強く感じられた。
西武を築いた堤康次郎を父とする堤清二が、父の「業」に縛られたという人生を亡くなる直前までのインタビューで語ったもの。インタビュー継続中に亡くなられたようで、若干コンプリート感がないが、戦前からの時代の雰囲気もうっすらと感じられ、断片的に興味深い話もある。