現実の人々に想像で語らせて良いのかとか、最初気になったことはすっかり忘れるほど、おもしろい本。プーチンと、それを取り巻く60年代生まれでペレストロイカの頃に社会に出た人々を描きながら、ロシアのなりたちをロシア作家の言葉も挟み込んで見せてくれる。
キャラクターメーカー 6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」
キャラクターづくりについて、大学?での講義内容を本にまとめたもの。ワークショップとあるとおり、実際にやってみる部分がおもしろく役立つ。マンガや映画を例にひいて解説してくれている流れは楽しいが、最後の方で突然、9・11からアフガン、イラク戦争という現実のできごとへの当てはめをするのは、唐突で浮いている感じ。
ローマ人の物語 1―ローマは一日にして成らず〔上〕
再読。子供の時とは違う部分に関心が持てるのがおもしろい。さらっと書いてくれて、長大な歴史をどんどん進むので、これだけを読むと、アテネの「ソロンの改革」のうち軍隊を整備した部分は、ローマのセルヴィウスのと何が違うのかが妙に気になった。
