同じく「エンタテインメントの作り方」(が正しいタイトル)の作者の本。
化学式や昔の小説の引用など、読み飛ばしてしまう部分が多く、好きとは言えないが、エンタメであることを強く意識して書いている作者だけあって、いいスピードで最後までおもしろく読める。
同じく「エンタテインメントの作り方」(が正しいタイトル)の作者の本。
化学式や昔の小説の引用など、読み飛ばしてしまう部分が多く、好きとは言えないが、エンタメであることを強く意識して書いている作者だけあって、いいスピードで最後までおもしろく読める。
「エンターテイメントの作り方」本の作者の小説を読んでみた。
ホラーのストーリーと、生命保険の知識と、犯罪心理学的なものをうまく組み合わせてあるためか、心底震撼するホラーを読んだ後のような重暗さは残らない。「エンターテイメント・・」にも、最後はハッピーエンドが好まれるということが書いてあり、こういう形で重さを取ることもできるんだという気がした。
書いた作家の小説は読んだことがないが、地に足のついた入門書で楽しく読めた。小説家といっても個人事業主で、無駄な気負いや迷いは必要ないということを強調してくれている。
「誰も教えてくれない」というタイトルの本はがっかりすることが多いが、これは実際に移住を繰り返した人が書いたようで、かなり実際的。
これを読んでしまうと、都会から自然豊かなところに引っ越そう!という気持ちにはならなくなるかも。
普段なら買わない本。書評を見た翌週に古本屋で見かけたので購入。並々ならぬ虫愛と、他の分野に次々飛ぶ話がおもしろい。
虫への興味関心で他のことも測れる。
日本の少年は台湾に憧れたが、中国人は全く虫に関心がなかった。中国では人間の子孫繁栄、金儲け、長寿が「福」であり、自然の中で尊敬されるのは奇岩のように「まるで人間が作ったような」ものだけ、料理も生では食べず手を加えることが良いこと ーこの辺りはよくわかる。
虫とその生育環境である草木に触れて育った作家(鴎外)とそうでない作家(漱石、三島)への見方もおもしろい。
阿川弘之・半藤一利の海軍愛に溢れた対談。
日露の成功体験を引きずってしまった太平洋戦争、といった話もあるが、なぜ海軍が慕われたのか、という切り口の話が多い。海軍大学校の入試問題とかもおもしろい。
相当久しぶりの再読。
いろいろなものを読んだ後だと、スケルトン的な感じを受ける。
でもその、無駄なもののないすっきりとした構成と一気に読める力が魅力なのだと思う。
世界史を別視点で見るシリーズ。文字と文明を中心に見たもの。
帳簿・・よりも更に、世界史を鳥瞰した(西欧視点でない)切り方で見るという積極的な姿勢が本を通じて明らか。
あとがきを見ると、著者がオスマン帝国を研究し始めた理由が、まさにそれを目指したから、だったそうで、納得する。
文字や文明だけでは割り切れない普通の歴史が長々続く部分もあるが、読後感としては、歴史の「全体を流れる」「全体に通ずる」ものが3D的に浮かんで見える気持ちになり、とてもありがたい本。欧米、パン・イスラム、中国と並んで梵字世界を体現するインドをあげているのも正しい。
なぜ原人はアフリカ生まれなのに、同じところで「文字」や「文明」は生まれていないのか?という疑問が浮かんだ。
→これは前提が間違った疑問で、生まれたが鳥瞰視点で説明できるような大きな潮流にならなかったから取り上げられていない、というのが正しい感じ。
この手の本は多いとおもうが、三菱UFJリサーチのもの。
目次と少しぱらぱら眺めただけなので、断片的な感想だけ。
銀行業界のシンクタンクだからか、金融や通貨について何も書かれていない。
それぞれの業界担当が章ごとに書いたようで、業界横断、分野横断の視点がないように見える。誰向けの本なのだろう。
5年くらい経ってから読み、あの頃はコロナ一色だったなあと思い返すのに良いかも。