国際紛争を読み解く五つの視座 現代世界の「戦争の構造」

アンチ東大法学部をやたらに掲げる人の本なので、色眼鏡をかけて読み始めたが、意外と良かった。

基本的な理論を解説し、地域に当てはめてみせることで、日本人にも構造的分析のツールを持って欲しいらしい。わかりやすく、かつあまり偏らず、目的はある程度達せられていると思う。東アジア、特に中国の分析はもっと踏み込んで欲しかった。日韓関係を日中関係から見るべきとの主張は当然だが、北朝鮮に触れないのは違和感。

国際紛争を読み解く五つの視座 現代世界の「戦争の構造」 (講談社選書メチエ)

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