世界史を別視点で見る(個人的)シリーズ。帳簿(会計)から切ってみた本。
カネが世界を動かした、と見るのは普通だが、帳簿の有無、良し悪しが世界を動かしたというスタンスで、確かにそうかもと思う。
会計士が読んだら、前半は誇らしい気持ちになり、最後はさくっと落とされる。
編集がつけた付録には、日本は中国から会計記録文化も輸入したと書かれている。
筆者は、会計の透明性が国(経済)の成長を決めるのに、今の製造と金融の大きな部分を占めるのが中国で、閉ざされた世界になってしまったことを書いている。
いつか、会計文化を逆輸入できる状態になることもあるのだろうか。
