歴史題材の小説を書いている人が、英仏百年戦争といわれる出来事を見直した本。
著者の言いたいことは、「英仏が百年の戦争をしたのではなく、その百年が英仏の戦争に変えたのである」とか、「フランスという既存の国が『英仏百年戦争』に勝利したのではなく、『英仏百年戦争』がフランスという新たな国を誕生させたのである」という辺りに集約される。当時は国民国家でもなく、ナショナリズムも最初はなく、フランス人どうしがはじめた争いが、終わる頃には二つの国家になっていたという話。
2003年の本なので、EUへの期待で終わっている。今なら何というだろうか。EUとイギリスの関係も、後世からみれば百年抗争とでもいえるような時期に今が当たるのかも。
