Embers of War: The Fall of an Empire and the Making of America’s Vietnam

良書。第二次大戦からフランスとの戦い、アメリカがはまり込むまでのプロセスが中心だが、第一次大戦後にホーチミンがウィルソンにアプローチを試みるところから始まり、フランスとアメリカへのホーチミンの見方が継続的に描かれる。

ベトナム戦争を書いた本は多いが、ベトナムとは別のところで動く世界情勢、国家間の駆け引き、各国の国内事情、各人のパーソナリティがいずれもきちんと描き出され、絡まった全体像を示してくれる。

イギリス、フランス、アメリカが、戦争終結と継続の立場を次々入れ替わりつつ、結果として続いていく様、現場のCIAと並び、国内の支持者として南ベトナムを守ったマンスフィールドの役割、イーデンの交渉一家言など、調べたくなる点も多い。

Embers of War: The Fall of an Empire and the Making of America’s Vietnam

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